腰椎椎間板ヘルニアは、腰椎の椎間板が変形し、中にある髄核が外に飛び出して神経にぶつかる状態を指します。椎間板は背骨の骨と骨の間にあり、クッションの役割を果たしています。背骨は頚椎(7個)、胸椎(12個)、腰椎(5個)に分かれており、各骨の間に椎間板があります。椎間板が損傷すると、神経が圧迫されて痛みや神経症状が出現します。
原因と症状
椎間板ヘルニアの主な原因は、長時間の座り仕事や不適切な姿勢、重い物を持ち上げる際の無理な動作などです。これらの行動が椎間板に過度な負担をかけ、髄核が飛び出す原因となります。
症状としては、腰の痛み、下肢のしびれや痛み、力が入らないなどがあります。特に、座っている時や立ち上がる時に痛みが増すことが多いです。
予防と対策
予防には、日常生活での姿勢の改善と適度な運動が大切です。以下の点に注意しましょう。
-
正しい姿勢: 座る時には腰をしっかりと支え、背筋を伸ばすように意識します。長時間座り続けないよう、適度に立ち上がって体を動かすことも重要です。
-
適度な運動: 腰周りの筋肉を鍛えることで、椎間板への負担を減らします。ウォーキングや軽いストレッチ、ヨガなどが効果的です。
-
重い物の持ち方: 重い物を持ち上げる際は、腰を曲げずに膝を曲げて持ち上げるようにします。
クリニックでの治療法
腰椎椎間板ヘルニアの治療法には、保存療法と手術療法があります。当クリニックでは、まず保存療法を試みます。
-
薬物療法: 炎症を抑えるための薬や、痛みを和らげるための鎮痛薬を処方します。
-
物理療法: 超音波治療や電気刺激、温熱療法などを用いて、痛みや炎症を軽減します。
-
リハビリテーション: 専門の理学療法士が個別にリハビリプランを立て、腰の可動域を広げる運動を指導します。
症状が重い場合や保存療法で効果が見られない場合には、手術療法を検討することもあります。
まとめ
腰椎椎間板ヘルニアは、特に20代から50代の働き盛りの方々に多い症状ですが、適切な予防と治療で症状を和らげることができます。日常生活での姿勢の改善や適度な運動を心掛け、早めに専門家に相談することが大切です。腰痛や下肢の痛みに悩んでいる方は、ぜひお気軽にご連絡ください。
■ときわ台ときわ通りクリニックで整形外科専門医により診療がスタートしました■