「最近つまずきやすい」「背中が丸くなった気がする」──
そんな変化を感じている方は、骨密度の低下が進んでいる可能性があります。
特に更年期以降の女性は、女性ホルモンの減少により骨の強度が急激に低下しやすく、骨折リスクが高まる年代です。
骨粗鬆症は“気づかないうちに進行”し、“骨折してから気づく”ことが多い病気。
だからこそ、定期的な骨密度検診による早期発見・予防が非常に大切です。
整形外科では、骨密度測定をはじめ、食事・運動・薬物療法を含めた包括的な骨粗鬆症ケアを行っています。
■ 骨粗鬆症とは?
- 骨の密度と質が低下し、もろく折れやすくなる状態
- 特に女性は閉経によりエストロゲンが減少し、骨の再生スピードが遅くなる
- 骨粗鬆症になると、ちょっとした転倒や体重負荷でも背骨・手首・大腿骨などが骨折しやすくなる
■ 骨折の多くは「防げた骨粗鬆症」が原因
- 骨折の前兆はないことがほとんど。
- 骨密度が正常範囲を下回っても、痛みはないまま進行
- 背骨がつぶれる「いつのまにか骨折」も増加中
- 一度骨折すると、再骨折のリスクが大幅に上昇(ドミノ骨折)
■ 40〜50代での検診が重要
- 骨密度のピークは20〜30代で、それ以降は緩やかに減少
- 更年期前後に年1回の骨密度検査を習慣にすることで、将来の骨折予防が可能
■ こんな変化を感じたら要注意
- 「身長が縮んだ」「背中が丸くなってきた」
- 軽い段差でつまずく、手をついたら手首が痛くなった
- 家族に骨粗鬆症歴がある/閉経後に体が弱くなった気がする
- 骨折歴があり、「また折れたらどうしよう」と不安がある
■ 整形外科での主な対応
【評価】
- 骨密度検査(DXA法)により腰椎・大腿骨の骨量を数値化
- 血液検査で、骨代謝マーカーやビタミンD不足の有無も確認
【保存療法・予防ケア】
- 食事指導:カルシウム・ビタミンD・たんぱく質摂取の見直し
- 運動指導:骨に適度な負荷をかける筋トレ・ウォーキングの推奨
【薬物療法】
- 骨吸収を抑えるビスホスホネート系薬剤や、骨形成を促進する注射薬の処方
- 内服・注射の選択肢や頻度は患者の年齢・生活習慣に応じて調整
【定期モニタリング】
- 年1〜2回の骨密度再評価と、治療継続の効果チェック
【骨折してからでは遅い】骨粗鬆症は“予防”が鍵|検診で骨の健康チェックを
骨粗鬆症は「サイレントディジーズ(静かな病気)」と呼ばれ、骨折して初めて気づく方が多いのが現実です。
しかし、骨密度検査での早期発見と、整形外科での適切な予防・治療により、骨折のリスクは大きく減らせます。
「まだ大丈夫」と思っている今こそ、検診のタイミングです。
■ ご予約・ご相談はこちらから
「身長が縮んだ気がする」「最近、骨が弱くなったかも…」──
その不安、骨密度検診で“見える化”してみませんか?
■ 整形外科では、DXAによる正確な骨密度測定、血液検査、食事・運動指導、必要な薬物治療までトータルで対応しています。