「朝、膝がギシギシして動きづらい」
「階段の上り下りで膝の前に痛みが走る」──
それは、膝蓋大腿関節症(しつがいだいたいかんせつしょう)の可能性があります。
特に寒い季節や冷えた朝は、関節周囲の筋肉や軟骨が硬くなりやすく、膝のお皿(膝蓋骨)が太ももの骨(大腿骨)と擦れて炎症が起きやすい時期です。
整形外科では、画像検査で関節の変化を確認し、保存療法・リハビリ・生活指導などで進行を抑え、痛みの緩和を図る治療が可能です。
■ 膝蓋大腿関節症とは?
- 膝のお皿(膝蓋骨)と太ももの骨(大腿骨)の接触部分に起こる変性や炎症
- 関節軟骨がすり減り、骨同士がこすれることで痛みや違和感が生じる
- 加齢や筋力低下、膝蓋骨の位置異常、繰り返しの負担が原因
■ なぜ寒い朝に悪化しやすい?
- 冷えで筋肉が硬直し、膝蓋骨の動きが悪くなる
- 夜間の安静で関節液の循環が低下し、朝のこわばりや痛みを引き起こす
- 気温が低いと関節内の代謝も落ち、炎症が治まりにくくなる
■ こんな症状がある方は要注意
- 朝起きて立ち上がるとき、膝の前が痛い・重だるい
- 階段や坂道で痛みが出る(特に下り)
- 長時間座ったあとに動くと膝がギシギシする・パキパキ音がする
- 膝蓋骨のまわりを押すとピンポイントで痛みがある
■ 整形外科での主な対応
【評価】
- 視診・触診に加えて、X線・MRIで膝蓋骨と大腿骨の位置関係・軟骨の状態を評価
- 歩行姿勢や大腿四頭筋の筋力バランスもチェック
【保存療法】
- 痛みを和らげる消炎鎮痛薬・外用薬の処方
- 太ももの筋力(大腿四頭筋)強化による膝蓋骨の安定化トレーニング
- 物理療法(電気治療・温熱療法)で血行を改善し、こわばりを緩和
【リハビリ・運動指導】
- 専門スタッフによる膝周囲のストレッチ・関節可動域訓練
- 階段の昇降方法や膝にやさしい日常動作の指導
【装具療法】
- 必要に応じて膝蓋骨の位置を補正する膝サポーターや足底板(インソール)を使用
【冷えた朝、膝の前が痛む方へ】それは膝蓋大腿関節症かもしれません|整形外科での対処法とセルフケア
冷えやすい朝に感じる膝の前の痛みやこわばりは、膝蓋大腿関節症の初期症状かもしれません。
早期に対応すれば、痛みの慢性化や膝全体への負担を抑えることが可能です。
症状が軽いうちに整形外科で原因を明らかにし、体にやさしい治療をスタートすることが、
将来の膝の健康を守る第一歩です。
■ ご予約・ご相談はこちらから
「膝のお皿のあたりが朝つらい…」
「階段を下りるとズキッとする」──それは膝蓋大腿関節症のサインかもしれません。
■ 整形外科では、画像診断や筋力・アライメント評価を行い、膝にやさしい保存療法とセルフケア指導を提供しています。
■ 冷えが強まるこの時期だからこそ、早めのケアが大切です。