「ビンのフタを開けようとしたら親指がズキッとした」
「親指の付け根に腫れや違和感がある」──
それはCM関節症(母指CM関節症)のサインかもしれません。
特に冬場は寒さや乾燥で関節の動きが硬くなり、痛みや腫れが悪化しやすい時期。
CM関節症は進行性の変形性関節症の一種で、早期からのケアと関節の安静が非常に重要です。
整形外科では、症状に応じた装具療法・注射・日常生活指導などを通じて、痛みの軽減と進行予防が可能です。
■ CM関節症とは?
- 手の親指の付け根にある「第1中手骨」と「大菱形骨」から成るCM関節が変形し、痛みや可動域制限を生じる疾患
- 使いすぎ・加齢・ホルモン変化(閉経後の女性)などがリスク因子
- 進行すると、関節が腫れて親指が外側にズレてくる(Z変形)こともある
■ なぜ冬に悪化しやすい?
- 寒さで関節の血流が低下→動きが悪くなり炎症が起きやすくなる
- 手指を酷使する年末年始の家事や乾燥による皮膚・腱の緊張も悪化要因
- 厚手の衣類や手袋により、指の細かい動作に負担がかかる
■ こんな症状がある方は要注意
- 親指の付け根がジンジンする/押すと痛む/物をつまみにくい
- ドアノブを回す、タオルを絞るなどねじる動きでズキッと痛む
- フタを開けたり、包丁を持つ動作が苦痛になってきた
- 以前より関節が出っ張ってきた・曲がっている気がする
■ 整形外科での主な対応
- 【評価】
触診や可動域チェックに加え、X線撮影で関節の隙間の減少や骨の変形を確認 - 【保存療法】
親指の安静を目的としたサポーター・スプリント装着
消炎鎮痛剤の内服・湿布や外用薬で痛みを軽減
症状に応じて関節内ステロイド注射を行うことも
関節に負担をかけない日常生活の工夫や動作指導(リハビリ)
【親指の付け根がズキッ…】CM関節症は寒い季節に悪化しやすい?
CM関節症は、一度進行すると変形が元に戻ることはありません。
そのため、早期発見と適切な保存療法・生活指導が何よりも重要です。
寒さが厳しくなる前に、手指の関節の違和感や使いにくさを感じたら整形外科でのチェックをおすすめします。
日常生活の工夫とともに、専門的なケアを取り入れることで、痛みの悪化や変形の進行を防ぐことができます。
■ ご予約・ご相談はこちらから
「親指の付け根が痛む」「細かい作業がつらい」──
それはCM関節症の初期サインかもしれません。
■ 整形外科では、症状に応じてスプリント装着・薬物療法・生活指導などを組み合わせ、
■ 進行予防と痛みの軽減を図る専門的なケアをご提供しています。