「運動後に踵の内側がズキズキする」
「足の内くるぶしあたりに硬い出っ張りがあって痛む」──
それは、有痛性外脛骨(ゆうつうせい がいけいこつ)という足の舟状骨付近にある過剰骨が原因かもしれません。
土踏まずの内側にある“外脛骨”が靴に当たったり、運動で刺激されることで炎症や痛みを引き起こすこの疾患は、
特に10代の成長期に多く見られ、扁平足傾向の方や女性に多いのが特徴です。
整形外科では、X線画像での診断と保存療法・インソール処方・必要に応じたリハビリや手術相談も行えます。
■ 有痛性外脛骨とは?
- 足の内側・舟状骨の内側に存在する余分な骨(外脛骨)に痛みが出る状態
- 通常は無症状でも、過度の運動・靴の圧迫・成長期の刺激で炎症を起こしやすくなる
- 発育期(10~15歳)の運動部の学生や女性に多いとされています
■ このような症状があれば要注意
- 足の内側、くるぶしの前下方が押すと痛む
- 部活やスポーツ後に足の内側がズキズキと痛む
- 靴の内側が当たる位置が赤く腫れている
- 運動を休むと痛みが引くが、再開すると再発する
- 両足にあることもあるが、片足だけに痛みが出ることも多い
■ 放置すると…
- 扁平足が悪化しやすくなり、足全体に負担が波及
- 歩行に支障をきたし、膝や腰への影響も出ることがある
- 外脛骨が大きくなり、炎症が慢性化/骨の分離が進行するケースも
■ 整形外科での主な対応
- 視診・触診・X線での外脛骨の確認と分類(TypeⅠ〜Ⅲ)
- 【保存療法】
- 消炎鎮痛薬や湿布で炎症を抑える
- 足のアーチを支えるインソールや足底板の処方
- ふくらはぎ・足部のストレッチと筋力強化のリハビリ
- 【重度・反復性の痛み】
- 症状が繰り返す場合は手術による骨の除去や固定術を検討
【踵の内側がズキッと痛む?】それ、有痛性外脛骨が隠れているかもしれません
踵の内側の違和感や痛みを「成長痛」や「靴ずれ」と思い込んで放置してしまうと、痛みが慢性化する恐れがあります。
特に土踏まずが落ちてきた・足の内側に出っ張りがあるといった方は、有痛性外脛骨を早めに整形外科で評価してもらうことが大切です。
■ ご予約・ご相談はこちらから
「足の内側が痛いと言っているが、どこで診てもらえば…」
「部活後の痛みが毎回同じ場所で気になる」──
それは有痛性外脛骨のサインかもしれません。
■ 整形外科では、画像診断をもとに足の状態を正確に把握し、インソール療法・リハビリ・再発予防までしっかりサポートします。
■ 成長期の足の痛みは放置せず、早期対応をおすすめします。