「新しい職場・部署に慣れない」
「子どもが独立して生活リズムが変わった」
「なんとなく毎日が重く感じる」──
春先や新年度のスタートは、環境が大きく変わる時期。
そんな中、心と体にじわじわと現れる“適応障害”に悩む方が増えています。
更年期世代の女性は、身体の変化に加えて生活の役割も大きく変わる時期。
“ストレスからくる体調不良”を内科で相談し、適切に整えていくことが大切です。
適応障害とは、環境の変化に心身がうまく順応できず、ストレス反応が強く出てしまう状態のこと
特に新年度・新生活の時期に多く見られます。
■ こんな症状がありませんか?
- 寝つきが悪い、夜中に目が覚める
- 食欲がない/逆に過食気味
- やる気が出ず、好きだったことにも興味が持てない
- 人と会うのがしんどくなった
- 常に体が重く、頭痛や胃の不快感が続く
こうした症状は、一見「更年期障害」や「疲労」と似ていますが、原因が“環境の変化やストレス”にある点が特徴的です。
■ なぜ「内科」で相談できるの?
「こういうことって、心療内科や精神科じゃないの?」
──そんなイメージを持たれるかもしれませんが、初期段階の不調は内科での相談が非常に有効です。
内科では以下のようなアプローチが可能です。
- 睡眠や食欲、体のだるさなど“身体的な変化”から丁寧にチェック
- 必要に応じて血液検査で栄養状態やホルモンのバランスを確認
- 症状が強い場合は、専門科(心療内科等)への紹介も可能
さらに、ストレスや自律神経の乱れに対して、
- 睡眠導入剤や軽い抗不安薬の処方
- 体質に合った漢方薬の提案(例:加味逍遥散、柴胡加竜骨牡蛎湯など)
- 食事・生活習慣のアドバイス
といった心と体を一緒に整える治療を受けることができます。
■ 忙しいときにこそ多い「見逃されやすい不調」
- 「家族が落ち着いたのに、自分だけモヤモヤする」
- 「職場は変わったけれど、気持ちが追いつかない」
- 「がんばっているのに、体がついてこない」
これらは、心と体が適応しきれずにSOSを出しているサインかもしれません。
早めに気づいてケアをすることで、回復はぐっと早くなります。
【春の環境変化で心と体がしんどい…】新生活にともなう適応障害とは?
春先や新生活の時期に、なんとなく体調がすぐれない・気分が落ち込む──
それは、「頑張りすぎているサイン」かもしれません。
適応障害は“心の風邪”ともいわれ、早めに対応すれば回復が見込めるもの。
体の不調と心の不調はつながっています。
まずは、気軽に内科へ相談してみてください。
体からアプローチするケアで、心も少しずつ軽くなることがあります。