「花粉症の季節になると、鼻水だけじゃなく咳もひどくなる」
「風邪は治ったのに咳がいつまでも止まらない」
──そんな症状、もしかすると“花粉による咳喘息”かもしれません。
特に40〜50代の女性は、ホルモンバランスや自律神経の変化、疲労の蓄積が重なりやすく、咳の症状が長引きやすい傾向があります。
「風邪じゃないのに咳が出る」と感じたら、内科での早めの相談が安心です。
■ 花粉による咳喘息の主な特徴
咳喘息とは、気道(空気の通り道)に軽い炎症が起き、咳だけが長く続くタイプの喘息です。
花粉が原因となって咳喘息を発症・悪化させることがあり、これを「アレルギー性咳喘息(花粉性咳喘息)」とも呼びます。
- 咳だけが長く(2〜3週間以上)続く
- 夜間や朝方に咳が悪化しやすい
- 喘鳴(ゼーゼー音)や呼吸困難はない
- 花粉が多い時期に症状が出やすい
- 市販の風邪薬や咳止めが効かない
これらの症状が当てはまる場合は、単なる風邪ではなく咳喘息の可能性が高いです。
■ 内科での診察と治療は?
内科では、以下のような流れで診察・治療を進めます:
- 問診・聴診・アレルギー歴の確認
→ 花粉症の有無、咳の出る時間帯、持続期間などを丁寧に確認。 - 必要に応じて肺機能検査やアレルギー検査
→ 呼吸の状態やアレルゲン(スギ・ヒノキなど)を把握。 - 吸入薬や気管支拡張薬、抗アレルギー薬の処方
→ 炎症を抑える治療を早期に始めることで、症状が長引かずに済みます。 - 漢方薬の併用も可能
→ 小青竜湯(しょうせいりゅうとう)、麦門冬湯(ばくもんどうとう)などが体質や症状に応じて処方されます。
■ 放置すると「本格的な喘息」に移行することも
「ただの咳」と軽く見て放置していると、咳喘息が気管支喘息へ進行してしまうことも。
- 夜間に目が覚める
- 咳のせいで会話や仕事に支障が出る
- 疲れやすい、胸が重い
このような場合は、早めの受診で症状をコントロールすることがとても重要です。
【風邪じゃないのに咳が続く…】春先の「花粉による咳喘息」にご注意を
花粉の季節に入ってから「咳が止まらない」「夜中に咳で目が覚める」──
それは、花粉による咳喘息の可能性があります。
風邪ではない咳が続いているときは、内科でしっかり原因を調べ、適切な治療を受けることで早期改善が可能です。
また、必要に応じて漢方など体にやさしい治療も併用できます。
「花粉症はあるけど、まさか咳も花粉のせい?」と思ったら、一度相談してみることをおすすめします。