「子どもがかかとを痛がるけど、成長痛かも…」
「運動したあとに足を引きずる」──そんな症状、成長痛ではなく“シーバー病”の可能性があります。
シーバー病(踵骨骨端症)は、スポーツをしている小学生〜中学生に多く見られる足の成長期特有の障害で、放置すると長引くこともあります。
早期に整形外科で正しく診断・対応することが、痛みの軽減と再発予防のカギとなります。
シーバー病は、「成長期にかかとの骨の成長が活発になる時期に、繰り返しの運動刺激が加わることで起きる炎症」です。
■ 成長痛との違い
項目 | シーバー病 | 成長痛 |
---|---|---|
痛む場所 | かかとの骨(アキレス腱の付着部) | 太もも・すね・ひざ周辺など |
発症タイミング | 運動後・長時間歩行後 | 夜・寝る前に痛がることが多い |
特徴 | 触ると痛がる/歩くと引きずる | マッサージで和らぐ/翌朝は治っていることが多い |
年齢 | 小学校高学年〜中学生男子に多い | 3〜10歳くらいに多い |
成長痛と異なり、シーバー病は運動による負荷で悪化しやすく、繰り返すこともあるため要注意です。
■ このような症状があれば早めに受診を
- 運動のあとにかかとを痛がる
- 足を引きずるように歩く・走らなくなる
- かかとを押すと痛がる
- スパイクや硬い靴で悪化する
- 運動を休むと楽になるが、再開すると痛む
■ 整形外科での主な対応
整形外科では、次のような診察・治療を行います。
- かかとの触診・視診・圧痛の有無を確認
- レントゲンで骨の状態をチェック(骨折・他の異常との鑑別)
- アイシングやストレッチ、インソール処方など保存療法が中心
- 必要に応じて運動制限・サポーター使用の指導
【かかとの痛み、成長痛だと思っていませんか?】実は「シーバー病」かもしれません
シーバー病は、「よくある成長痛」と思われて見逃されやすいですが、成長期の運動習慣に影響を与える重要なサインです。
適切な処置と再発予防のためにも、早めに整形外科で相談し、痛みをこじらせないことが大切です。
「痛がるけど、そのうち治るかも」と思わず、お子さんの歩き方や痛みの訴えに耳を傾けてあげましょう。
■ ご予約・ご相談はこちらから
「かかとの痛みが気になるけど、成長痛かも…」
「運動を休ませた方がいいのか迷っている」──
そんな時は、お子さまの将来のためにも早めに整形外科へご相談ください。
✅ 痛みの原因をしっかり診断し、成長期に合わせたやさしい治療を提供いたします。
✅ スポーツを続けながら回復を目指せる方法もご提案可能です。