「急に胸がドキドキして不安になる」
「ちょっと動いただけで息切れしてしまう」
──そんな経験、ありませんか?
動悸や息切れは、単なる疲れだけでなく、体の不調やホルモンの変化が原因になっていることもあります。
特に40〜50代の女性は、更年期による自律神経の乱れや心臓・肺の疾患などが重なるタイミング。
内科での早めの相談が、安心と健康回復への第一歩になります。
頻度や程度によっては医療的なケアが必要なことも
動悸(心臓がドキドキと速く打つ感じ)や息切れ(呼吸が苦しく感じる)は、日常的にも起こりうる症状ですが、頻度や程度によっては医療的なケアが必要なこともあります。
■ 主な原因として考えられるもの
- 更年期による自律神経の乱れ
女性ホルモンの減少により、心拍・血圧・体温調節などが不安定になり、動悸・息切れ・不安感が出やすくなります。 - 心疾患の初期症状
高血圧、不整脈、狭心症などは、軽い動悸や息切れとして始まることがあります。 - 貧血や甲状腺機能の異常
酸素が体にうまく運ばれず、呼吸が浅くなり動悸を感じることも。 - ストレス・不安・パニック発作
精神的な緊張や過労が続くと、息苦しさや胸の圧迫感として現れるケースも。 - 肺疾患・気管支疾患(隠れ喘息・COPDなど)
軽度の呼吸器疾患でも、息切れを感じる場合があります。
■ 内科での診察では何をするの?
「心臓の病気かも?」「更年期なのか判断がつかない」と悩んだとき、まず相談すべきは内科です。
以下のようなステップで、原因を慎重に確認していきます。
- 問診・バイタルチェック(血圧・脈拍・酸素濃度など)
- 心電図検査・胸部レントゲン
→ 不整脈や心疾患の有無を確認 - 血液検査
→ 貧血、甲状腺、ホルモン、自律神経の状態をチェック - 必要に応じて漢方や安定剤の処方
→ 更年期やストレスが原因の動悸には、加味逍遥散や柴胡加竜骨牡蛎湯などが処方されることも
■ 忙しいときにこそ、体の声に気づいてほしい
- 「何となく調子が悪いけど、家事も仕事も休めない」
- 「更年期のせいかなと思って放っておいた」
- 「運動不足かと思っていたけど、検査したら軽い不整脈だった」
このように、“何かおかしい”と感じる体のサインを早めに確認することが、重症化を防ぐカギです。
【突然のドキドキ・呼吸が苦しい…】動悸・息切れが気になる方へ
動悸や息切れは、年齢やストレス、体調の変化などさまざまな要因が関係する症状です。
特に40〜50代の女性は、ホルモンバランスが不安定になりやすく、「更年期かも」「疲れかも」と放置してしまうことも少なくありません。
ですが、内科での簡単な検査や診察で、原因がわかることも多いのです。
心配を抱えたまま過ごすより、一度相談して安心を得ることが、心にも体にもやさしい選択です。