「風邪は治ったはずなのに、咳が止まらない…」
「胸のあたりが苦しくて、声が出しづらい」
──そんな症状が続くなら、春に悪化しやすい“気管支炎”の可能性があります。
特に季節の変わり目や花粉が飛ぶ春は、気管支が敏感になりやすく、慢性化や咳喘息への移行にも注意が必要です。
内科では、咳の原因を見極め、体に合った治療法で改善を図ることができます。
気管支炎とは、気管支に炎症が起こることで咳や痰、息苦しさが出る病気です。
春は以下のような原因で発症・悪化しやすくなります。
- ウイルス感染の回復後に起こる“感染後気管支炎”
- ヒノキ花粉などアレルゲンによる“アレルギー性気管支炎”
- 寒暖差や乾燥による気道への刺激
- 年度始めのストレスや疲労の蓄積
女性ホルモンの変化が影響する**更年期世代(40〜50代)**では、免疫バランスの乱れから症状が長引くケースもあります。
■ 気管支炎の主な症状
- 乾いた咳が続く(とくに夜間や明け方)
- 息を吸うとゼーゼー、ヒューヒュー音がする
- 軽い動作でも息切れしやすい
- 胸が重く、話すと咳き込んでしまう
- 痰が絡むこともあるが、出にくい
■ 内科での診察・治療内容
- 聴診・胸部レントゲン・必要に応じて肺機能検査
→ 肺炎や喘息、COPDなどとの鑑別が重要 - 抗炎症薬や気管支拡張薬、去痰薬の処方
→ 咳のタイプや体質に合わせて薬を調整 - 必要に応じて漢方薬の提案
→ 麦門冬湯(ばくもんどうとう)、五虎湯(ごことう)など、咳や喉の炎症にやさしく作用 - アレルギー検査や生活指導
→ 花粉やダニなど、気道を刺激する要因の把握と対策
【風邪が治っても咳が続く?】春に増える気管支炎に注意
春に咳が長引く、胸が苦しい──
それは風邪の名残ではなく、気管支炎が進行しているサインかもしれません。
内科では、咳の原因を的確に見極め、薬物治療・漢方・生活アドバイスを組み合わせた総合的なケアが可能です。
長引く咳を我慢せず、早めに相談することで慢性化や喘息への移行を防ぐことができます。
春を快適に過ごすためにも、「まだ風邪かも」と思わずに、咳が続くときはぜひ受診を。