「運動会の練習が始まってから、すねが痛いと言い出した」
「大人のリレーで走ったあと、足がズキズキする」──
そんなときに疑われるのが、“シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)”です。
シンスプリントは、走る・ジャンプするなどの動作を急に繰り返すことで、すねの内側(脛骨)に炎症が起こるスポーツ障害です。
特に運動習慣の少ない子どもや、久しぶりに走る大人に多く見られ、放置すると疲労骨折につながることも。
整形外科では、画像診断と保存療法を中心に、痛みの早期軽減と再発予防のサポートが可能です。
■ シンスプリントとは?
- 医学的には「脛骨過労性骨膜炎」と呼ばれる、すねの骨(脛骨)を覆う膜の炎症
- 原因の多くは、以下のような急な運動負荷やオーバーユースによるもの:
- 突然の走り込み・ジャンプ
- 柔軟性不足のままの運動
- 足に合わないシューズ
- 硬いグラウンドでの長時間の練習
■ 子ども・大人それぞれに多いケース
-
【子ども】
運動会練習で急に走る距離や回数が増加 → すねの内側に痛み
成長期で筋肉と骨のバランスが崩れやすい
柔軟性が不十分なままの練習が引き金に -
【大人】
運動会での保護者リレー・急な準備運動不足の全力走
加齢による筋力低下や硬さが影響
普段運動していない人ほどリスク大
■ このような症状があると要注意
- すねの内側を押すとピンポイントで痛い
- 走ったりジャンプするとジンジン痛む
- 運動後にすねの下1/3あたりにズキッとした痛みが出る
- 歩いているだけでもだるさや不快感がある
- 痛みをかばって、足を引きずるように歩く
■ 整形外科での主な対応
- 問診と視診・触診による状態の確認
- 必要に応じてレントゲンやMRIで疲労骨折との鑑別
- 【保存療法】
- 安静の指導(練習量の調整)
- アイスや湿布などの消炎処置
- 必要に応じてサポーター・インソール処方
- 【再発予防】
- ストレッチや足の筋力トレーニング指導
- 正しい走り方やフォームの改善
- 柔らかい地面での練習/靴選びのアドバイス
【すねの内側が痛い…】運動会シーズンに増える“シンスプリント”とは?
「そのうち治る」と我慢して運動を続けると、
シンスプリントは悪化し、最終的に“疲労骨折”につながる恐れもあります。
子どもにとっては「成長を妨げないためのケア」、
大人にとっては「再発防止と日常生活への支障を防ぐためのケア」が大切です。
運動会シーズンだからこそ、“痛みを軽視せず、早めに専門医の診察”を受けましょう。
■ ご予約・ご相談はこちらから
「運動会の練習後、子どもが足を痛がる」
「久しぶりに走ったら、すねがズキズキする」──
それはシンスプリントのサインかもしれません。
■ 整形外科では、スポーツ外傷に詳しい医師が状態を丁寧に確認し、早期回復と再発予防のサポートを行っています。
■ お子さまの成長期のケアや、大人の運動再開サポートも対応可能です。