「最近また肩が上がりづらくなってきた」
「寒くなると肩がこわばって、痛みも出る」──
それは、一度落ち着いていた“五十肩(肩関節周囲炎)”が、季節の冷えで再び悪化しているサインかもしれません。
五十肩は一度治っても、寒暖差や筋力の低下、肩の動かし不足で再発や再燃を起こすことがあります。
整形外科では、画像検査・運動機能評価・リハビリテーションなどを通じて症状の進行を防ぎ、痛みや可動域の回復を目指します。
■ なぜ秋〜冬に五十肩がぶり返しやすいのか?
- 【気温低下】
→ 肩周辺の血流が悪くなり、筋肉や関節包がこわばりやすくなる - 【運動量減少】
→ 寒さで肩を動かす機会が減り、関節の柔軟性が低下 - 【過去の炎症部位が再び硬くなる】
→ 元々傷んでいた組織が再び炎症や癒着を起こす
■ 五十肩と他の肩の痛みとの違いは?
症状 | 五十肩 | 腱板損傷・石灰沈着性腱炎など |
---|---|---|
発症年齢 | 40〜60代に多い | どの年代でも起こることがある |
痛みの性質 | 動かすと痛い/夜間痛が強い | 突然強く痛む・肩を使ったあとズキンと痛む |
可動域の制限 | 服を着る・髪を結ぶなどが難しくなる | 力は入るが、特定の動作だけ痛みが強く出る |
画像検査(レントゲン等) | 明らかな異常が見つからないことが多い | 石灰の沈着や腱の損傷が見つかることがある |
■ このような症状が出てきたら注意
- 朝、肩がこわばって動かしづらい(特に起床直後)
- 寒い日に腕を上げたり後ろに回すのがつらい
- 夜寝るときに肩がズキズキして眠れない
- 服を着る・エプロンを結ぶ・髪をとかすのが難しい
- 一度良くなっていたのにまた痛みや可動域の低下が出てきた
■整形外科での主な対応
- 問診・可動域の測定・X線や超音波検査などで他疾患との鑑別
- 【急性期】
→ 炎症・痛みが強い場合は消炎鎮痛薬・湿布・安静・注射療法(肩峰下滑液包への局所注射) - 【回復期〜拘縮期】
→ 肩周囲のストレッチ・関節可動域訓練(ROM)・温熱療法
→ 日常動作の改善を目指したリハビリテーションプラン - 再発予防には姿勢・肩の使い方の見直しや、定期的な運動習慣の導入がカギ
【朝晩の冷えで肩が動かしづらい…】それ、“五十肩”の再発かもしれません
「また五十肩かも?」と思った時点での早めの受診が、改善への近道です。
放置してしまうと、肩の動きがさらに制限され、改善までに長い時間がかかることも。
朝晩の冷えを感じ始めた今こそ、肩のコンディションを整え直すベストタイミングです。
■ ご予約・ご相談はこちらから
「また肩が動かしづらくなってきた」
「朝、肩のこわばりで家事がつらい」──
それは五十肩の再発かもしれません。
■ 整形外科では、肩の可動域や炎症の程度を評価し、薬物療法・注射・リハビリで改善をサポート。
■ つらさを我慢せず、今のうちにしっかり対処しましょう。