「一度治ったと思っていたのに、また子どもが踵を痛がる」
「運動を再開したら、再び痛みが出てきた」──
それはシーバー病(踵骨骨端症)の再発かもしれません。
シーバー病は、成長期の子どもに多くみられるかかとの成長軟骨の炎症です。
いったん症状が落ち着いても、運動再開・成長スパート・負荷のかけすぎなどにより再発するケースが少なくありません。
整形外科では、痛みの評価と再発予防のためのインソール・運動指導・生活管理までトータルでサポートしています。
■ シーバー病とは?
- 踵の骨(踵骨)の成長軟骨が、アキレス腱などの牽引ストレスで炎症を起こす疾患
- 特に10~13歳のスポーツをしている子どもに多い
- 骨の成長に筋肉の柔軟性が追いつかず、かかとへの牽引力が強まることで発症
■ 再発しやすい理由
- 一度症状が落ち着いても、成長が続いている間は再び負荷がかかりやすい
- 痛みが取れたことで運動を急に再開し、再び炎症が起こる
- ふくらはぎの柔軟性不足・筋力の低下・靴の問題などが未解決のままだと再発のリスクが高い
■ このような症状があれば再発の可能性
- 以前と同じようにかかとを押すと痛がる
- 運動後に足を引きずるように歩いている
- 靴を履くと「かかとが当たって痛い」と言う
- 朝よりも夕方に痛みが強くなる傾向がある
- 両足または片足だけの痛みが断続的に繰り返されている
■ 整形外科での主な対応
- 視診・触診・レントゲン等で他疾患との鑑別と進行度を確認
- 【保存療法】
- 運動制限の目安(完全休止よりも調整が重要)
- かかとを守るインソール・ヒールパッドの提案
- ふくらはぎやアキレス腱のストレッチ指導
- 【再発予防】
- 成長期のケアと身体の使い方(姿勢・着地)指導
- 靴のフィッティング見直し(サイズ・クッション性)
【またかかとが痛い?】成長期に多い「シーバー病」は再発しやすい疾患
シーバー病は時間とともに自然軽快することが多いものの、「治った=再発しない」ではありません。
成長期の間は繰り返すことも多く、運動再開のペースや足への負担管理が非常に重要です。
違和感が再び出てきた段階で、早めに整形外科に相談し、今の状態に合った対応を行いましょう。
■ ご予約・ご相談はこちらから
「またかかとが痛いって言い始めたけど、大丈夫かな?」
「以前シーバー病と診断されたけど、再発が心配」──
それは成長途中の体が発するサインかもしれません。
■ 整形外科では、痛みの評価に加え、インソール・ストレッチ・運動制限のアドバイスを通して再発防止をサポートします。
■ お子さまが安心してスポーツや学校生活を楽しめるよう、早めのケアがおすすめです。