「朝起きると背中が痛む」
「最近、背筋が伸びにくい気がする」──
それは骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の初期症状かもしれません。
骨粗鬆症は「骨がスカスカになる病気」として知られていますが、
初期には自覚症状が少なく、背中や腰の“こわばり・鈍い痛み”から始まるケースもあります。
整形外科では、骨密度測定・姿勢評価・生活指導・薬物治療など、進行を防ぐためのケアが可能です。
「年のせい」と見過ごさず、早めのチェックと対応が大切です。
■ 骨粗鬆症とは?
- 骨の密度や質が低下し、骨がもろく折れやすくなる状態
- 特に女性は閉経後のホルモン変化(エストロゲン減少)により進行しやすい
- 転倒・くしゃみ・寝返りでも背骨(椎体)や股関節を骨折するリスクが高まる
■ 初期サインが「背中の痛み・こわばり」に出やすい理由
- 骨が弱くなると、姿勢を支える背骨(胸椎・腰椎)に微細な圧迫が生じやすくなる
- これが朝の動き出しにこわばり・重だるさ・痛みとして現れる
- 進行すると背中が丸くなってきた・身長が縮んできたと感じることも
■ こんな症状がある方は要注意
- 朝起きると背中や腰が固まっているような感覚がある
- 日中はそこまで痛くないが、朝だけ背中に痛みや違和感を感じる
- 猫背や円背が進んできた/身長が1〜2cm縮んだ気がする
- 転倒していないのに背中や腰に痛みが続く
■ 特に注意が必要な方の特徴
- 50歳以上で、閉経後の女性
- 家族に骨折・骨粗鬆症の既往がある
- 運動不足/やせ型/カルシウムやビタミンD不足
- 胃腸薬・ステロイドなど骨に影響する薬を服用している
■整形外科での主な対応
- 【検査】
- 骨密度検査(DEXA法)による骨の強度チェック
- レントゲンによる背骨の圧迫骨折の有無確認
- 血液・尿検査で骨代謝マーカーの測定
- 【治療】
- 骨の状態に応じて、骨吸収抑制薬・骨形成促進薬の処方
- 栄養指導(カルシウム・ビタミンD・Kなど)と運動療法
- 日常生活での転倒防止対策・体幹筋強化トレーニング
【朝起きたとき背中が痛い…】その“こわばり”、骨粗鬆症の初期サインかもしれません
「朝の背中の痛み」や「こわばり」は、年齢や疲れだけではない可能性もあります。
骨粗鬆症はサイレントディジーズ(静かに進む病気)と呼ばれるほど、気づきにくく進行します。
だからこそ、早期発見・早期対応が骨折予防の鍵。
「気になるな」と思った今が、整形外科で骨の健康をチェックするタイミングです。
■ ご予約・ご相談はこちらから
「朝の背中がなんとなく痛む」
「年齢的に骨が弱ってきていないか心配」──
それは骨粗鬆症の初期サインかもしれません。
■ 整形外科では、骨密度検査・画像評価・栄養・運動指導を通じて、骨折予防と骨の健康維持をサポートします。
■ 骨は“折れてから”ではなく“折れる前”のケアが重要です。