肩の痛みや可動域の制限にお悩みではありませんか?この記事では、肩関節に関わる「変形性肩関節症」について、その概要、症状、放置するとどんな影響が出るのか、そして解消方法について詳しく解説します。肩の痛みを放置せず、早期に対処するための情報をご提供します。
①変形性肩関節症とは?
変形性肩関節症(肩関節の変形性関節症)は、肩関節を構成する軟骨がすり減り、関節に炎症や変形が生じる病気です。
肩関節は非常に可動範囲が広い関節で、日常生活の多くの動作に関与しています。肩の軟骨が摩耗すると、骨同士が直接こすれるため、痛みや不快感が発生します。変形が進むと、肩の可動域が制限され、生活の質に大きな影響を及ぼすことがあります。
主な原因
加齢:年齢を重ねると、軟骨がすり減りやすくなります。特に40歳以上の中高年に多く見られます。
肩の使い過ぎ:スポーツや重労働による肩の過度な使用が原因となります。特に投げる動作やオーバーヘッドの作業が多い職業の方に多いです。
外傷やケガ:肩の骨折や脱臼など、過去のケガが原因で関節に変形が生じることがあります。
遺伝的要因:家族に肩関節症を患った人が多い場合、発症リスクが高くなることがあります。
②変形性肩関節症の自覚症状
変形性肩関節症の症状は次のように現れることが一般的です。
肩の痛み:特に腕を上げる動作や後ろに回す動作で痛みが増します。初期段階では運動後の痛みが主ですが、進行すると日常生活でも常に痛みを感じるようになります。
肩の可動域の制限:腕を上げたり、後ろに回したりする動作が困難になる。
肩のこわばり:朝や長時間の休息後、肩の関節が硬く感じ、動かしづらい。
関節音:肩を動かすと、「ポキポキ」「ゴリゴリ」といった音がすることがある。
筋力低下:肩の痛みや可動域制限のため、肩周りの筋肉が衰えることがあります。
③放置すると将来どんな影響が出る?
変形性肩関節症を放置すると、次のような影響が出る可能性があります。
慢性的な痛み:肩の痛みが悪化し、夜間の痛みや安静時にも感じるようになります。
可動域の制限:肩の動きが著しく制限され、肩を使う日常的な動作(物を持つ、上げる、後ろに回すなど)ができなくなる。
筋力低下と姿勢の崩れ:肩の痛みをかばうために、背中や首、肘に過度な負担がかかり、姿勢の悪化や他の部位の痛みを引き起こす。
生活の質の低下:肩を使った活動や趣味、仕事に支障をきたし、生活の質が低下する可能性があります。
手術が必要になる可能性:痛みがひどく、薬やリハビリでは改善しない場合、人工関節置換術などの手術を検討しなければならない場合があります。
④変形性肩関節症を解消する方法
変形性肩関節症は早期に適切な治療を受けることで、症状を軽減し、進行を遅らせることができます。以下の方法で解消を図ることができます。
1. 生活習慣の改善
体重管理:肩にかかる負担を減らすため、健康的な体重を維持することが大切です。
肩を休める:過度な肩の使用を避け、無理な動作を控えることが重要です。
適度な運動:肩関節を安定させる筋肉を鍛えるための軽いストレッチやウォーキング。無理のない範囲で肩を動かし、関節の柔軟性を保ちます。
2. 保存的治療
薬物療法:痛みを抑えるために、消炎鎮痛剤やヒアルロン酸注射などが使用されます。
物理療法:温熱療法や超音波治療、電気療法などで炎症を抑え、痛みを軽減します。
サポーターやテーピング:肩関節をサポートするために、サポーターやテーピングを使用して安定させます。
3. リハビリテーション
肩のストレッチと筋力トレーニング:肩周りの筋肉を鍛えることで関節の安定性が向上し、可動域の改善が期待できます。
姿勢矯正:肩の姿勢を正しく保つための指導を受けることで、痛みの軽減や再発防止に役立ちます。
4. 手術療法(進行した場合)
関節鏡視下手術:関節内の炎症や損傷した軟骨を修復する手術が行われることがあります。
人工肩関節置換術:症状が進行し、保存療法では改善しない場合、人工関節置換術を行うことがあります。この手術で痛みを大幅に軽減し、可動域を回復させることができます。
早期治療で快適な生活を取り戻しましょう
変形性肩関節症は早期に治療を始めることで進行を防ぎ、痛みを軽減することができます。当クリニックでは、個別に対応した治療プランを提供し、患者様の生活の質を向上させるために全力でサポートいたします。
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