「内足」という言葉は、一般的に「内反足（ないはんあし）」を指す場合が多いですが、足の状態や特徴を説明するために使われます。この記事では、内足（内反足）の概要、原因、症状、治療方法について詳しく解説します。足の健康を保つための重要な情報をご紹介します。
①内足（内反足）とは？
「内反足（ないはんあし）」は、足のアライメント（位置）が異常で、足の親指側（内側）に体重がかかる状態を指します。通常、足はまっすぐで地面に均等に接地しているべきですが、内反足の人の足は内側に傾いてしまっています。これにより、歩行や立っている際に足元が不安定になりやすく、さまざまな問題を引き起こすことがあります。
内反足は、足首が内側に傾いている状態で、通常は以下の2つのタイプに分類されます。
先天性内反足：出生時に足の形が異常である場合。遺伝的要因や発育過程での問題が原因です。
後天性内反足：何らかの理由で後天的に発生するもので、筋力のアンバランスやケガなどが原因となります。
②内反足の原因
内反足の原因はさまざまですが、主に以下のようなものが考えられます。
遺伝的要因：家族に内反足を持つ人が多い場合、遺伝的な要因が影響していることがあります。
筋力のアンバランス：足の周りの筋肉の弱さや偏った使い方が原因で、足のアライメントが崩れることがあります。
ケガや事故：足首をひねったり、骨折したりした後、関節や筋肉のバランスが崩れ、内反足を引き起こすことがあります。
足の構造的な異常：足のアーチが低くなる「扁平足」や、足の骨が異常に成長することが原因となることもあります。
高齢による変化：加齢に伴い、足の筋肉や靭帯が弱くなることがあり、それが内反足に繋がることもあります。
不適切な靴の選択：硬すぎたり、支えが不十分な靴を長時間履き続けることが、内反足を引き起こす要因となることもあります。
③内反足の自覚症状
内反足の人が感じる主な症状は以下の通りです。
足の痛み：内反足によって足の内側に過剰に負担がかかり、足底や足首、膝、腰などに痛みが生じることがあります。
歩行時の不安定感：足が内側に傾いているため、歩く際にバランスが崩れやすく、転倒しやすくなることがあります。
疲れやすい：正常な足のアライメントであれば、足が効率的に動くのに対し、内反足では筋肉が不自然に働くため、すぐに疲れを感じることがあります。
靴の内側の摩耗：靴の内側が異常に摩耗している場合、内反足が原因の一つとなっていることがあります。
膝や腰の痛み：内反足が原因で足のアライメントが崩れると、膝や腰の関節に余分な負担がかかり、痛みや違和感を引き起こすことがあります。
④内反足の治療方法
内反足は早期に対応することで改善できることが多いです。治療方法は症状の進行具合や原因により異なりますが、以下の方法が一般的です。
1. 保存療法（非手術療法）
インソールや矯正用サポーター：足のアライメントを整えるために、特注のインソールやサポーターを使用することが効果的です。これにより、足のバランスが改善され、痛みが軽減されることがあります。
ストレッチとエクササイズ：足の筋力を強化し、柔軟性を高めるために、専門的なリハビリテーションやエクササイズが有効です。特に足首周りの筋肉を鍛えることで、内反足を改善することができます。
靴の見直し：足に合った靴を履くことが非常に重要です。硬すぎる靴やサポートのない靴は、内反足を悪化させる可能性があるため、足に適した靴を選ぶことが大切です。
2. 医療的介入
物理療法：温熱療法や超音波療法などで筋肉の緊張を和らげ、痛みを軽減します。
足首の装具（オーソティックデバイス）：足首の動きを制限したり、足を正しい位置に保つための装具を使用することがあります。
3. 手術療法
手術による矯正：内反足がひどく進行している場合や、保存療法では改善が見られない場合、手術によって骨や関節の位置を調整することがあります。
足首の手術（骨切り術）：足の骨を切って正しい位置に再配置する手術が行われることもあります。
⑤内反足を予防するために
適切な靴選び：足に合った靴を選ぶことが予防には欠かせません。特に、足首をしっかりサポートできる靴が重要です。
定期的なストレッチとエクササイズ：足の筋肉を強化し、柔軟性を保つことで、内反足を予防できます。特に、ふくらはぎや足首周りの筋肉を意識的に鍛えることが重要です。
体重管理：適正な体重を維持することで、足にかかる負担を軽減し、内反足のリスクを減らすことができます。
まとめ
内反足は足のアライメントが崩れた状態で、歩行や立つことに影響を与えます。早期に対応すれば、改善が可能です。適切な治療や予防策を講じることで、足の健康を守り、快適な生活を取り戻すことができます。足の違和感や痛みを感じた場合は、早めに専門医に相談し、適切な治療を受けることが重要です。
足の健康を守るために、まずは自分の足を大切にしましょう！
体調に不安を感じたら、早めの受診をおすすめします。
お待たせしないために、事前予約をご利用ください。