「冷房の効いた部屋で仕事をしていると肩がこってしびれる」
「肩こりだけかと思ったら、腕や指先がジンジン…」──
それは“胸郭出口症候群”という神経・血管の圧迫による症状かもしれません。
この疾患は、首から腕に向かう神経・血管が、鎖骨や筋肉の間で圧迫されることで痛み・しびれ・だるさを生じるもの。
冷房による冷えと筋肉のこわばり、長時間の姿勢保持が症状を悪化させやすい夏場は特に注意が必要です。
整形外科では、問診と身体所見から的確に診断し、保存療法・リハビリ・生活指導によって症状の改善が可能です。
■ 胸郭出口症候群とは?
- 鎖骨まわりの狭い通路(胸郭出口)で、神経や血管が圧迫されることで発症
- 圧迫されやすいポイントは主に以下の3カ所:
- 斜角筋の間(斜角筋症候群)
- 鎖骨と第一肋骨の間(肋鎖症候群)
- 小胸筋の下(過外転症候群)
■ なぜ冷房がきっかけになるのか?
- 冷房によって首〜肩まわりの筋肉が冷え、血流が悪化&こわばりが進行
- 緊張状態が続くと、神経や血管の通り道が狭くなり、しびれ・痛み・脱力感が出現
- デスクワークやスマホ操作など、長時間の“前かがみ姿勢”も悪化の原因
■ このような症状がある方は要注意
- 冷房の効いたオフィスで肩こりが強くなり、腕〜指にかけてしびれる
- 物を持ったり、洗濯物を干すと腕がだるくなる/力が入りにくい
- 夜間や朝方に腕や手のしびれで目が覚めることがある
- 腕を上げるとしびれが増す/下ろすと楽になる
- なで肩・猫背・細身の女性に多く見られる傾向
■ 整形外科での主な対応
- 徒手検査(アドソンテスト・ライトテスト等)と画像検査(X線・MRI)による評価
- 保存療法:消炎鎮痛薬・ビタミン剤・湿布等で症状の緩和
- 肩甲骨や首周りのストレッチ・筋力トレーニングによる姿勢改善
- 冷え対策・荷物の持ち方・デスク環境の見直しなど生活指導
- 重症例では神経ブロックや手術の選択肢も
【冷房で肩がこる・腕がしびれる…】それ、“胸郭出口症候群”のサインかもしれません
「冷房で肩がこる」「腕がだるい」そんな症状を放置すると、
胸郭出口症候群が進行して、日常生活に支障をきたすリスクがあります。
早期に整形外科で原因を見極め、保存療法や生活改善に取り組むことで、多くの方が症状の軽減と再発予防を実現できます。
■ ご予約・ご相談はこちらから
「冷房のせいか、肩こりがひどくなった」
「最近、腕や指がしびれる感じがある」──
それは胸郭出口症候群の初期サインかもしれません。
■ 整形外科では、しびれの原因を的確に診断し、リハビリ・生活指導・薬物療法で改善をサポートします。
■ 冷えや姿勢の影響を軽く見ず、今のうちから対策を始めましょう。