「立ち上がるとクラクラする」
「朝からふらついて仕事や家事がしんどい」
──そんな5月のめまい、気圧や寒暖差だけが原因ではないかもしれません。
5月は気温・湿度・生活環境が大きく変わるタイミング。
特に40〜50代女性は、自律神経やホルモンバランスの乱れが影響し、“なんとなく不調”のひとつとしてめまいが現れやすいのです。
5月に「めまい」や「ふらつき」を感じる方が増えるのは、以下のような複数の要因が重なるためです。
■ 5月のめまいの主な原因
- 気温・湿度・気圧の変化:低気圧や気圧の急変は三半規管を刺激
- 自律神経の乱れ:季節の変わり目や生活リズムの崩れによって乱れやすい
- 更年期症状の一環:ほてりや不眠とともに、ふわっとしためまいを感じることがある
- ストレス・心因性:新生活疲れや連休明けの緊張感が反動として出ることも
- 貧血・低血圧・脱水:女性に多く、栄養状態の変化や水分不足も関係
■ 内科での診察と治療のポイント
「めまい=耳鼻科」と思われがちですが、内科でも原因の約8割は対応可能です。
内科で行う主な対応
- 問診・血圧測定・脈拍チェック
- 血液検査(貧血・炎症・栄養・甲状腺ホルモンなど)
- めまいに対する内服薬の処方(吐き気止め、循環改善薬など)
- 自律神経の乱れに応じた漢方薬の提案
→ 半夏白朮天麻湯、加味逍遙散など - 必要に応じて耳鼻科・脳神経科への紹介
■ こんな症状がある方はご相談を
- 朝の起床時にグラッとする
- 動くとふらつく、体が揺れている感覚
- 頭が重い、ボーッとする
- 疲れやすく、気力が出ない
【春の終わりにふらつく…】5月に増える「めまい」の原因とは?
5月は、一見穏やかな季節のようで、体調が崩れやすい“隠れた不調の季節”です。
「なんとなくめまいがする」「気圧のせいかな」と軽く見てしまいがちですが、内科的な原因や更年期の影響が関わっていることも少なくありません。
我慢せず、体のサインを早めにキャッチして対処することが、快適な毎日につながります。
気になる症状があれば、まずはお気軽にご相談ください。