「プールサイドで滑って足の親指を強打した」
「その後から足の裏に違和感が続いている」──
それは足の親指の付け根にある“種子骨”が炎症を起こす『種子骨炎(しゅしこつえん)』かもしれません。
本来はランニングなどの“繰り返し負荷”で起こりやすい疾患ですが、
強くぶつけたことによる衝撃や圧迫でも炎症が起こるケースがあり、夏場はプールでの転倒や裸足歩行で発症することも。
整形外科では、正確な診断と保存的な治療によって早期の回復と再発予防が可能です。
■ 種子骨ってなに?
親指の付け根(足の裏)にある2つの小さな丸い骨(種子骨)で、
踏み込み動作の際に地面からの衝撃を吸収し、親指の動きをスムーズにサポートする役割があります。
■ なぜ転倒で炎症が起こるのか?
- プールサイドでの滑りや転倒による直撃が、種子骨や周囲の腱に強い負荷を与える
- 裸足や柔らかいサンダルでの不安定な歩行により、アーチ構造が崩れやすく、負荷が偏る
- 湿気や水場による冷え・滑りやすさも、負担を助長
■ このような症状がある方は要注意
- 親指の裏側、付け根(母趾球)の部分にピンポイントな痛みがある
- 歩行やランニング時に“ズキッ”とした鋭い痛み
- 指を反らすと痛みが強くなる/親指に体重をかけるのがつらい
- 付け根を押すとしこりのような感触と圧痛がある
- 靴を履いての歩行が不快、サンダルでは楽
■ 整形外科での対応内容
- 視診・触診・レントゲン(場合によりMRI)による種子骨の評価
- アイシングや湿布などの消炎処置で炎症を軽減
- 足底パッドやインソールで種子骨への負担を軽減
- 歩行や運動を一時制限し、足指・足底のリハビリで回復促進
- 症状が長引く場合は体外衝撃波や局所注射、手術の検討も
【プールで足をぶつけてから親指が痛い…】もしかして“種子骨炎”?|転倒がきっかけで悪化する足指トラブルとは
たった一度の転倒が、慢性的な足の痛みにつながることもあります。
特に種子骨は地面との接触が多いため、炎症を放置すると回復に時間がかかる疾患です。
「なんとなくまだ痛い」「数日たっても良くならない」場合は、早めに整形外科で状態をチェックしましょう。
■ ご予約・ご相談はこちらから
「プールで足をぶつけたあとから、親指の付け根が痛い」
「裸足で歩いていたら足の裏に違和感が出てきた」──
それは種子骨炎のサインかもしれません。
■ 整形外科では、足裏の小さな炎症でも見逃さず、負担軽減・保存療法でしっかりサポートします。
■ 放置せず、早めのケアで快適な足元を取り戻しましょう。